常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Croesus-like

Newsweek(09/13/10),BUSINESS欄のStuffing Their Pockets For CEOs, a lucrative recessionという記事から。
ONE OF THE MOST startling things about the post-crisis landscape is how tone-deaf the wealthiest American remain to outrage over their Croesus-like pay packages.
さて,Croesus-likeというのはどういう意味でしょうか。文脈からここではnegativeなニュアンスで使われていると予想できます。
辞書で調べてみるとCroesusは「クロイソス:Lydiaの最後の王(560-546B.C.)」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。この王は「巨万の富を誇っていたが,ペルシャ帝国のキュロス王に破れとらわれの身とな」ったことから,「富」の象徴として用いられるようになりました(英辞郎on the WEB)。そして,Croesus自体で「大金持ち」を意味します(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。
以上から記事のCroesus-likeは「(Lydia王クロイソスのように)巨額の」などと訳せると思います。(院生 小山本)