常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pad

今日のDY(09/11/10)にあったAfter-school activity Is the gap year worth?という記事から。高校卒業後、大学入学資格を保持したまま1年間遊学するgap year(英辞郎on the WEB)。イギリスやオーストラリアでは制度化もされ一般的ですが,このgap yearが今アメリカでちょっとしたブームになっているそうです。そこから英語表現を拾います。
Most experts recommend securing a spot in college before taking a gap year and warn against using the time off to pad your resume.
今回採り上げるのはpadです。padといえば「詰め物」として日本語にも定着してきていて,辞書にも「〈物に〉当て[詰め]物をする, 〈入れ物に〉いっぱい詰める, 〈衣類に〉パッドを入れる⦅out⦆」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。
ただし,このpadは比喩的に「〈文章演説などを〉引き延ばす⦅out⦆;〈経費人員などを〉水増しする, 〈帳簿名簿などに〉水増しして記入する」という意味で用いられる事もしばしば(同上)。ここでは履歴書(最近はエントリーシート?)の内容をかさ増しする,最近の若者言葉では「盛る」という表現はしっくりくるような気がします。(院生 小山本)