常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

scorch

もう9月ですね。しかし,日中はまだまだ厳しい暑さが続いています。皆さんはこの焼けつくような厳しい暑さを英語でなんと表現しますか。hotでも意味は通りますが,何か物足りないような気がします。その答えをDAILY YOMIURI ONLINE(2010/09/04付)で見つけたので,ご紹介します。以下はその記事の一部です。
Sun-dried fish a mouth-watering dish
On a visit to the company on a scorching day in late August, with the mercury rising to 35 C, fish that had been put out to dry in the morning were done after only half a day. Hamamichi offered me a dried aji that had just been cooked over a charcoal fire. It was soft, juicy and, of course, delicious.
上記の英文はアジの干物についてです。注目するのはscorching day。さっそく『ジーニアス英和辞典』(第4版, 大修館書店)で調べてみるとscorchで「(人・アイロンなどが)焦がす」「(太陽などが)(草木)を枯らす, しおれさせる」とあり, 形容詞scorchingでは「焼き焦がすような, 焼けつくような」とありました。さらに a scorching hot dayで「酷暑の日」という用例にも出会いました。ここでは干物(dried fish)のことが書かれているので,何かを枯らせるという意味を含んだscorchが使われているのでしょうね。
scorchという単語は以前もブログにでてきました。
http://d.hatena.ne.jp/A30/searchdiary?of=2&word=scorch
http://d.hatena.ne.jp/A30/searchdiary?of=0&word=scorch
http://d.hatena.ne.jp/A30/searchdiary?of=1&word=scorch
また, 見出しの「Sun-dried fish a mouth-watering dish」ですが, dried とwateringが対照的であることがうかがえます。mouth-wateringで「よだれのでそうな, おいしそうな」という意味があります。(『ジーニアス英和辞典』同上)
次回はTemple gateさんです。(ゼミ生 カメ女)
*あれあれ、これは小山本くんが書いたものとまったく同じですね。(UG)
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100904/1283554832