常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

The former Mrs Woods(解答)

大変遅くなりまして申し訳ございません。早速ご指名質問に挑戦させていただきます。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100826/1282805108
stepping into the designer shoes of his ex-wife Elin Nordegren
「エリン夫人の立場になって考えてみる」
step into A’s shoesで「A(人)に代わる,…の後任となる[後釜に座る]」(『ウィズダム英和辞典』三省堂)になります。putもよく使われます。ここでのdesignerは今回の報道の主役であるエリン夫人を形容したものです。
her former husband’s serial infidelity
「元旦那の不倫の連続」。serial killer(連続殺人)にあるように、serialはときとしてマイナスな意味のことばに使われることがあり、ここでもそうした意味のインパクトが表されます。
infidelityは「(配偶者・婚約者などに対する)不貞(行為);不倫」(『ウィズダム英和辞典』同上) と記載されています。法律用語ですので、文体に重みが加わります。
・gave her insomnia and weight loss
「夫人は不眠症になり,体重が減ってしまった」
insomniaは「不眠症」(『ウィズダム英和辞典』同上) です。また,insomniacで「不眠症の人,不眠症の」ともありました。
her husband’s extra curricular activities
「夫の不倫騒動」。extra-curricular activities。「課(家)外活動」と揶揄することで、効果的な意味合いが読者に伝わると思います。ちょっと笑ってしまいました。「不倫騒動」とさせて頂きました。
she had pursued her errant husband from the house
「夫人が夫を家から追跡した」
errantは「間違っている,間違っている;不貞の.」とありました(『ウィズダム英和辞典』同上)。pursuedがきいています。
after getting wind of his relationship
「〜との関係について風のうわさで知った後」
get [catch] windで「(くだけて)(偶然に・非公式に)《秘密などを/人から聞いて/…ということを》知る,かぎつける,気がつく」とありました(『ウィズダム英和辞典』同上)。夫人の,”I'm so embarrassed that I never suspected.”に呼応しています。
a string of mistresses「一連の愛人騒動」
a string of ~は,「一連の,連続する,一続きの〜〈物・出来事〉(series)」という意味ですが、愛人のじゅじゅつなぎというのは笑ってしまいます。次から次に出てくるというニュアンスが伝わります。上述のserialと呼応しています。,mistressesには,「(既婚男性と性的関係のある)愛人,めかけ,情婦」とあります(『ウィズダム英和辞典』同上)。concubineは(「愛妾」)はもはや古語?
a divorce settlement
「離婚合意(慰謝料の額などについての法的決定)」
was entitled to under the terms of their 2004 pre-nuptial agreement
「2004年の婚前契約に基づいた権利がある」
nuptialは「結婚(式)の」(『ウィズダム英和辞典』同上)とありました。a nuptial ceremonyで「結婚式」を示します。またここで使われているpre-nuptial agreementは,英辞郎on the webで「婚前契約(書),結婚前の同意書」とありました。婚前契約については,以下参照です。
http://www.itn-wedding.com/data/prenup.html
the financial terms「慰謝料など」
financial termで「金銭面での条件」(英辞郎on the web)とありましたが,文脈から上記の意味になります。(ゼミ生cherry-well)