常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Powerful points(解答)

 大変遅くなりましたが,ご指名質問に答えさせていただきます。質問の内容は,社内での言語を2012年までに完全に英語へ移行することをプレゼンテーションしている楽天三木谷浩史社長の写真にあてられたpowerful pointsを解説しなさいというものです。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100811/1281530404

 まず,題名が写真に写っているパワーポイント(PowerPoint)にかけてあるのがわかります。次にpointsが複数形になっている為,いくつかの意味が隠されていると考えられます。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,powerfulには「(強い)勢力を持つ,強力な」という意味のほかに「説得力のある,効き目がある」と意味がありました。そしてpointは,「先端.点,得点,要点,重要な事柄,程度,特徴」という一般的に知られている意味に加えて「ヒント,暗示,(軍)の尖兵」という語義があります(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)。
ここから,powerful pointsには三木谷浩史社長を「勢力をもつ,強力な尖兵」と表している点と,英語を使うことによりインターネットサービス業界の「強力な存在(ポイント)」になろうという2点が読み取れます。
NO.1を目指す楽天にとって,世界共通語である英語を社内公用語にすることは会社の成長に大きな影響を与えます。本当に楽天が世界のインターネットサービス業界のpowerful pointになれるか注目ですね。(ゼミ生yori-money)