常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

titan

先生の問いかけにやっと応じられます(郡山に帰郷しており,遅くなりました。)。今回は,TIME(7/24/10付け)のある記事から英語の落ち穂拾いをしていきます。
A Clouded Outlookという日本の現状を取り上げている記事で,興味深い単語を見つけました。
Growth has been practically nonexistence, the welfare of the Japanese people has suffered and the old industrial titans of Japan Inc. are retreating on the world stage.
ここで注目する単語はtitanです。『オーレックス英和辞典』(旺文社)には「巨漢,大力の人」や「大物,偉才」という語義が明記されています。さらにtitanには,ギリシャ神話の神様である「タイタン神」という意味もあります。タイタン神は天の神Uranusと地の神Gaeaの間に生まれた巨人族の1人です(『オーレックス英和辞典』同上)。
さらにtitanと聞いて思い浮かぶのが,タイタニック号です。スペルはtitanic。「巨大な,怪力の」や「重要な」という意味を持ちます(『ジーニアス大英和辞典』大修館書店)。タイタニック号は1912年4月14-15日,Newfoundland南方で氷山と衝突し沈没した英国豪華客船です。この事故により,1513名の尊い命が奪われました(『ジーニアス大英和辞典』同上)。
補足ですが,「巨大」という意味を表す単語として,giant,gigantic,huge,enormous,massiveなどが挙げられます(『ジーニアス和英辞典』第2版,大修館書店)。(ゼミ生persimmon柿生)