常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

toy

本日,映画TOY STORY3を鑑賞してきました。とても感動しました。
以前にもTOY STORY3より記事を書きましたが,今回はタイトルよりtoyという単語に焦点を当ててみました。皆さんもご存じの通りTOY STORYとはおもちゃの物語という意味ですが,toyには「おもちゃ」以外にも意味がありました。
toyの原義は「戯れるもの」とあります。つまり遊ばれるものということです。そこから「もてあそばれる人」という意味などがあり, 動詞ですと「(飲食物を)(あまり食べないで)もてあそぶ」,「(人の気持ちなどを)もてあそぶ」という意味があります。
Don’t toy with her affections.(彼女の愛情をもてあそぶな)やKate toyed with her pencil as she spoke.(ケイトは鉛筆をいじくりながら話をした)などがその例文としてあげれれます。また,動詞toy (with)で「(考えなどを)漠然と持つ」という意味もあります。(例:He was toying with the idea of buying a new computer.)
ここからは推測ではありますが,この場合,考えなどをもてあそぶということから「(考えを)漠然と持つ(ぼんやりと考える)」という意味になったのではないでしょうか。
その他にもtoytown(<形容詞>価値のない,ばかげた,子供っぽい)や toyboy(若い男)など一見「おもちゃ」と訳してしまいがちなものもありました。toyにもたくさん意味があることがわかりました。次回はpearさんです。(ゼミ生 カメ女)