常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Dog Days

DY(2010年7月22日付け)のBUSINESS FOCUSから以前として財政危機に苦しむギリシャに関する記事の見出しを採り上げます。
Dog Days for Athens
Greece has to pass six financial tests to get its next handout
dog daysを辞書で調べると,まず「⦅文語⦆(夏の)土用,7月3日から8月11日」という意味がありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。これはこの期間,Dog Star(シリウス(Sirius):大犬座(Canis Major)の主星)が太陽と同じ時刻にのぼることに由来します(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。
この記事は上述のように7月22日のものなので,確かにdog daysなのですが,実はこの他にも意味が隠されています。dog daysには「不振の(停滞した)時期」という意味もあるのです(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。つまり,ギリシャの停滞した経済・財政状況と7月のこの時期を掛けているのです。
経済からは逸れますが,ここのところの暑さは尋常ではありません。今日の教員研修に参加された先生方,そして田邉先生,暑い中本当にご苦労様でした。(院生 小山本)