常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

fixture

先日採り上げたDY(07/19/10)のフランス地下鉄に関するFirst the Bastille, now the turnstile(11面)から。
The fare dodgers who jump the turnstiles or sneak in through exit barriers on the Paris Metro are practically as much a fixture of the city as the subway itself.
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100719/1279544088
まず単語の確認ですが,dodgerは「すばやく身をかわす人;ごまかしじょうずな人, ぺてん師;(特定の)責任をのがれる人」,sneakは「こそこそ歩く[隠れる, 逃げる];(…に)こっそりはいる⦅into ...⦆;(…から)こっそり出る⦅out of ...⦆」(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)という意味で,ここでは地下鉄の無賃乗車のこと。
そして今回採り上げるのがfixtureです。辞書によるとfixtureは「(天井壁などに)取り付けた装備, 備品」や「(同一の場所地位職に)居座った人[物]」,「〘法律〙定着物:機械など不動産の一部とみなされる動産」という意味があります(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。パリの地下鉄に「居座った物」,これは言い換えれば,パリの地下鉄の「お決まりの風景」になったと訳せます。是非押さえておきたい表現です。(院生 小山本)