常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

逆切れ

こんにちは。230です。宣言通りゼミブログに貢献させていただきながら,自主学習へと繋げてゆこうと思います。今回は3年生の活動に便乗して日本語表現の英訳に挑戦したいと思います。
先日,野球賭博問題に関する記者会見で,日本相撲協会理事長の武蔵川親方が記者からの厳しい追及に対して思わず反論してしまいました。それを報道は「親方は逆ギレした」と非難しています。
この「逆ギレ」について,ネットの力を借りて調べると「日本語の若者ことばの英訳語彙集」(http://akita-nct.jp/kuwamoto/wakamono.html)に相当する表現を発見しました。
snap back at someone for doing something
動詞snapには「〈神経などが〉プツンと切れる」という意味があり,そこから派生して「堪忍袋の緒が切れる,〈こらえきれなくなって〉感情をぶちまける」となるようです(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。
このsnapにbackを付けることで「鋭く言い返す」という意味が成立し,「感情的に言い返した」「つい反論してしまった」というニュアンスが伝わるものと考えます。
日本語でも堪忍袋の尾が切れる時は「プチン」と言いますので,音のイメージが英語でも共通している点が私にとって楽しい発見となりました。以上,最近,高校生の弟の使う言葉に若干ついてゆけなくなっている230でした。(ゼミ生230)