常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生講座#1「Juggernaut」

中国が先週土曜日(6/19)にG-20人民元(yuan)の切り上げを発表しました。このような動きは,中国の貿易力に留まらず,政界経済全体に大きく影響してきます。THE DAILY YOMIURI(6/21/10付け)の記事には以下のような英文が載っていました。

The peg, which Beijing defended as a source of stability during the recent global financial crisis, has come under intense criticism from abroad as China’s export juggernaut roared back to life.

ここで注目していただきたいのが,juggernautという単語です。『ジーニアス英和辞典』(第4版、大修館書店)では,「(世の中の動き・制度・組織などの)巨大な破壊力,不可抗力,巨大組織」とあります。そしてjuggernautにはもう一つの意味がありまして,「【インド神話クリシュナ神像(ビシュヌ神の第8化身)」です。クリシュナはヴィシュヌに匹敵するほどの人気があり、ガウディヤ・ヴァイシュナヴァ派では最高神に位置づけられ、他の全ての化身の起源とみなされているそうです(「クリシュナ—Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/クリシュナ)。
ちなみに,Juggernautに由来する用語は数多くあり,その一つにリチャード・ハリス主演の映画『ジャガーノート』があります。興味のある人は見てみてはどうでしょうか?(ゼミ生persimmon柿生)