常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

scandal-plagued

最近角界の不祥事がお茶の間の話題になっています。THE DAILY YOMIURI(2010年6月22日付け)は度重なる騒動を以下のように伝えています。
Nagoya sumo meet in doubt
Scandal-plagued association to decide July 4 whether to hold basho
ここでは名古屋場所をNagoya meetとしているのも面白いですが,副題にあるScandal-plaguedに着目してみました。plagueを辞書で調べてみると,「(大規模な)疫病,伝染病(epidemic)《◆人間の悪などの象徴》;[the〜](特に)ペスト;汚染地域||the London 〜=the Great P〜 ロンドンの大疫病《1664−65年》」が最初に記されていました。
角界のスキャンダルが,疫病のように拡大,汚染されているのを表現するには,scandal-plaguedがわかりやすいですね。
相撲協会は今回の賭博騒動だけではなく,以前にもロシア力士が大麻を所持していた事件や,横綱が一般男性に暴行を加える事件など度重なる不祥事で,その責任を問われてきました。新たな一歩を踏み出したと思われた時期に起きたこの事件。一歩間違えれば国技の威信の失墜に繋がります。
今までも形容詞の役割をするハイフン(hyphenated adjectives)は-shy, -gateなどブログ内で数多く紹介されてきました(例:panic-stricken, bed-ridden, etc)。これからも常時英心に徹し,このような表現を日夜探していきたいと思います。無事教育実習を終え,実習校から帰ってきたのでこれから記事を定期的に書いていきます。(ゼミ生 なろはす)