常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Almost God参上! Bring home the bacon

L-bowくんのbacon neckの話は久しぶりのヒットです。僕も負けずに「後追い」します。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100620/1276988176
しかしながら,英語においてbaconと言えば,まず何よりも,bring home the baconという表現です(確か英検2級の教本にもあったような...)。これは「生活の糧を家に持ち帰る」と,「目標を達成する,成功する」という2つの意味で広く用いられます。とくに後者では,「故郷に錦を飾る」という日本的な言い回しにも援用できます。用例をネットで探りますと;
When the Wife Brings Home the Bacon
What happens when the wife becomes the breadwinner and Dad is left home to take care of the kids and clean the house?
というのがありました。これは「専業主夫」の話で,女性の社会進出にともなって,男性が家を守るという内容ですが,記事のタイトルこの表現が使われています。
http://abcnews.go.com/Technology/DyeHard/wife-brings-home-bacon/story?id=9168132
Bringing Home the Bacon Gets Tougher in the Age of Terror
Pants Bomber Causes Grief for Chefs Who Smuggle Salumi Into America
http://online.wsj.com/article/SB126334353676327025.html
の方は,テロ事件のより空港の保安が強化され,これまで本国から料理の具材を簡単に米国に持ち込めていたのができなくなったシェフたちの悩みが描かれています。少し無理矢理ですがここにもbring home the baconが使われています。
この表現の起源には諸説あるものの以下のサイトが伝える歴史的な由来が僕にはもっともしっくりときます。以上,baconのfollow-upでした。いかがかな,L-bowくん。(Almost God)
http://www.dunmowflitchtrials.co.uk/