常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Avoid bacon neck

今度はいつ海外へ行こうかと考えているLbow-Shoulderです。
ワールドカップ関係のネタを探していたとき,HanesのCMを偶然見ました(cf. 『Hanes』http://www.youtube.com/watch?v=lHDxSxvqOis)。そこで扱われていたのが以下の表現です。
Avoid bacon neck
もちろんベーコンに首はありません。では,ここでは何を宣伝したいのでしょうか。まずはわかりやすいneckから解説します。Hanesと言えばアメリカを代表するunderwearメーカーですよね。つまり,neckはシャツの首辺りを指すことが推測されます。辞書にもneckには「(衣服の)えり」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。ではbaconはどうなのでしょうか。日本のベーコンというと,少し厚めの食べ応えのある肉をイメージします。しかし,以前アメリカへ行った時に食べたベーコンは薄くスライスされ,味は濃く,うねっていました。
ここでのポイントはベーコンのwavyです。着古したシャツの首周りはこのベーコンのようにwavyになりますよね。baconではこのwavyな状態を比喩的に表現したのです。したがってbacon neckは,「だらしのないえり」と訳せば据わりがよくなります。つまりこのCMは「Hanesのシャツは長持ちする,えりが垂れない」ということを宣伝しているのです。
アメリカへは1週間しか滞在したことがありませんが,そのときのちょっとした体験が今回は活きました。この経験から「近いうちにまた海外へ行きたい」と熱望する気持ちが再燃しました。その目標に向かって更なる英語力の向上を目指します。明日はカメ女さんです。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)