常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

a law unto himself

またまた本日のTHE DAILY YOMIURI(2010年6月17日付け)から。破産手続き中の商工ローン大手「SFCG」の資産流出事件に関する記事(2面)の見出しです。
Disgraced tycoon a law unto himself
まず,untoという見慣れない単語があります。そこで辞書で調べてみるとこれは古英語の前置詞で,今で言うtoあるいはuntilのことです。さらにbe a law unto oneselfで「自分の思う通りにする,慣例を無視する」という意味があります(『リーダーズ英和辞典』第2版,研究社)。
さらに,untoに関連して田邉先生から聖書の「マタイによる福音書」(Mattew)11章にあるCome unto me, all ye that labor.「すべて労する者われに来たれ」(『リーダーズ英和辞典』同上)という一節を教えていただきました。(ゼミ生 Cherry-well)