常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生の教育実習〜研究授業を終えて〜

お久しぶりのpersimmon柿生です。
6/8(火)から教壇実習が始まりました。私は1年生と3年生の授業を計14コマ担当させていただきました。2学年にまたがり授業を行いましたが,今回はメインである1年生の授業について書かせていただきます。
今回扱った内容は『New Crown 1』(三省堂)のLesson2でした。ここでは「thisを用いた肯定文・疑問文」と「whatを用いた疑問文」が生徒におさえてほしい文法事項となっています。一見教えるのがとても簡単そうなのですが,現実はそんなに甘くありません。
私の指導教諭は,田邉先生と同様に,演繹法ではなく帰納法で生徒に学んで欲しいという信念をお持ちで,できるだけ多く生徒を活動させ,その中で文法を習得させることに重きを置いています。いわゆるfocus on formです。私は塾講師をしていた経験があるのですが,これが逆に仇となり,帰納法に慣れていないため,どうしても説明が多い,教師主体の授業になってしまいがちでした。
そこで,指導教諭の授業や田邉先生の授業のまねをさせていただくことにしました。しかし,それはあくまで先生方がご自身でモノにした授業です。実習生の私が見よう見まねでやってうまくいくはずがありません。初日はボロボロの一言でした。いつもはとても元気な生徒のきょとんとした顔,生徒は正直です。最初からうまくいくはずがないと思ってはいましたが,これほどとは…。打ちのめされました。
その日からたった3日間ですが,寝る間を惜しんで授業準備をしました。たったひとつの授業をするためにこんなに時間をかけるとは,話には聞いていましたが,教師というのはとても忙しい職業だとつくづく痛感しました。
そして,運命の研究授業。(改善点は山ほどありますが)一番いい出来だったと評価していただきました。「授業は準備をすればするほど,上手くいくものです。真心込めて考えた授業は生徒に伝わるのですよ」というのが指導教諭のお言葉です。
教育実習も残すところあと2日間。残り少ない時間ではありますが,多くのことを学んでいきたいです。(ゼミ生persimmon柿生)