常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

商品ではありません

ワールドカップが昨日ついに開幕。本日の読売新聞朝刊(2010年6月12日付け)によると今大会による南アフリカへの経済効果は1兆1000億円に上ると見込まれているそうです。THE DAILY YOMIURI (2010年6月10日付け)のアルゼンチン代表メッシ選手に関する記事(13面)からです。
Barcelona star now needs produce the goods for Argentine
サッカー選手が母国アルゼンチンのために何かを商品(goods)を作るということではないことはわかりますね。そこで辞書を引いてみると,goodsにはthe goodsで「本物,必要なもの,資質(を持つ人)」などの意味があります。(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)
バルセロナのスター,今度は母国のために真価を問われる時」といったところでしょうか。
所属するバルセロナでは絶えず活躍を見せ,間違いなく世界No.1の選手。その一方,一度アルゼンチン代表としてピッチに立ち,試合に負けてしまうとアルゼンチン報道陣には「すべてはメッシの責任」などと激しく罵声を浴びせられることも。
今大会では,メッシ選手と共通点が多く(小柄な体格,左利き)お騒がせで有名なアルゼンチンサッカー界の「神」こと,マラドーナ監督の目の前で「伝説の5人抜きゴール」を披露することができるのかという話題も出ています。スーパースター故の大プレッシャーの中で,どんなプレーで私たち観衆を魅了してくれるのか大変楽しみです。 (ゼミ生 Almost God)