常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

In the zone

本日のTHE DAILY YOMIURI(2010年6月8日付け)のスポーツ欄(24面)から,アメリプロバスケットボールリーグNBAのファイナルについての記事の見出しを採り上げます。
見出しにもあるようにRay Allen選手とRajon Rondo選手の活躍でCelticsが103-94でレイカーズを降しました。特にAllen選手はこの試合で計8本の3Pシュートを決め,ファイナルにおける1試合の3P記録を更新しました。その見出しは以下の通りです。
In the zone
Allen’s hot shooting, Rondo’s late heroics lift Celtics over Lakers
zoneを辞書で調べると,「(ふつう環状の)地帯, 地域, 地区」とあり,これはAllen選手の3Pシュートを意識したものであることがわかります。また,この他にもzoneには「ゾーン:超一流スポーツ選手が到達する精神状態;脳の活動が最高潮に達し, 時間の流れが遅くなるような感覚をもち, 体が自然に反応する」という意味があり,in the zoneで「ゾーンにはいって, 無我の境地で」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。
冒頭の英文にもSomewhere during the second quarter in Game 2 of the NBA finals, Ray Allen slipped into that shooting zone only visited by real-life superstars and movie characters.とあることからも,Allen選手が凡人の及ばない境地に達したことが読み取れます。スポーツではありませんが,英語学習も同じでしょう。英語のin the zoneを目指して努力を続けたいと思います。(院生 小山本)