常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

serious doubt

先般の強化試合(World Cup warmup)で,田中マルクス闘莉王からチャージをうけ,ひじを骨折してしまったドラクバ。それを伝える本日のDY(06/06/10)です(ロイター電)。
Drogba doubtful after injury in Japan match
Cote d'Ivoire captain Didier Drogba is a serious doubt for the World Cup after injuring his elbow in a low-key friendly against Japan on Friday which turned into unexpected drama.
ここではaserious doubtという表現が気になります。「ドラクバ=serious doubt」という形は,私達にはなかなか使えない言い回しです。
seriousというと,「真剣な」「重い」といった意味をまず思い浮かべますが,ここでは「かなり」「相当な」といった「強意」で使われています。名詞のdoubt自体,「希望がない感じ」ですが,それをseriousがさらにpushしている感じがします。W杯本大会への出場が「のぞみ薄」,さらには「絶望的」あたりに近い表現と言えましょう。
閑話休題。サンフランシスコのfreewayを疾走する友人のCorvetteに乗っていたら,彼を追い抜く猛者がいるではないですか。Porsche Carreraでした。そのとき友人のLarryは,"Look! Here's another serious driver!"と言いながら,負けずに抜こうとするのです。まさか「真剣な運転手!」ではないですね。「あいつは相当まじ(アホ)だぜ。」ですね。そう言いながらアクセルを踏むのです。「お前もアホじゃないか。You, too!」と突っ込みながら,両足を踏みしめたのを思い出しました。(院生 小山本)