常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

camel実習5日目

camelです。実習5日目が終了しました。回数は少ないですが「言葉の森」に遊びに来る度,実習に行っているゼミ生のレポートを見て,自分を奮起させています。先日persimmon君が授業見学について触れてくれていたので,そのfollow-upをしたいと思います。(persimmon実習8日目参照 http://d.hatena.ne.jp/A30/20100604/1275609587
授業見学は見ているだけで得るものは多くないと思っている方もいるかもしれませんが,それは大きな誤解です。授業見学も研究授業と同様に学ぶことが多くあります。そこで今回は授業見学の意義についてまとめてみようと思います。
1つ目は「授業進捗状況の把握」です。これに関してはある程度事前の実習打ち合わせで知る事ができますが,自分の目で確認するに越した事はありません。また,一回の授業でどのくらい進むのかなど授業進度の確認もできます。
2つ目は最初に挙げた項目と多少重複しますが「担当教員の教授法の確認」です。実習に行くと必ずある悩みが生じると思います。それは担当教員の教え方に従うか自分のやりたい方法を貫くかという悩みです。もちろん,英語教師に限らず教師一人ひとり違った教育観を持っているので,多少考えの食い違いがあるのは自然だと思います。これはしっかり指導教官とどのように授業運営をしていくのか話し合う必要があります。しかし,授業は実習生のためのものではなく,あくまで生徒のためのものであることを念頭に置いておかなくてはなりません。実習生がいなくなっても生徒には中間・期末テストが待ち構えています。授業形式を突然変更し,教壇実習の2週間生徒に混乱を招いてあげく,自分はやりたい事をした達成感と共に大学に帰って行くのではあまりに無責任のような気がします。
最後の理由は「生徒を覚え,親しむ」ことではないでしょうか。授業は教師,生徒のどちらかが欠けても成り立ちません。授業が生徒と教師の共同作業である以上,お互いのラポール(信頼関係)の構築が極めて重要になってきます。普段から先生と話している生徒は授業中でも積極的に授業に参加してくれます。一週間も経たないうちに自分の教える生徒の名前をすべて覚えるのは決して容易なことではありません。しかし,それでも名前で生徒を呼んであげると急に生徒との心の距離が近くなった気がしました。不
授業見学で立っている間何をするかによって,自分が教壇に立ったとき雲泥の差があると思います。来週から本格的に教壇指導が始まります。(ゼミ生 camel)