常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

動詞のchance

本日のTHE DAILY YOMIURI(2010年6月4日付け)のスポーツ欄(20面)にサッカー岡田JAPANに関する記事がありました。そこから,見出しと冒頭の英文を引用します。
Desperate Okada leaves nothing to chance
SAAS-FEE, Switzerland (Kyodo)−Japan coach Takeshi Okada will be leaving no stone unturned when the Blue Samurai take on Cote d’Ivoire in their last warmup for the World Cup finals on Friday.
まず見出しのchanceは動詞として使われています。『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)には「…を運任せに[一か八か]やってみる」とありました。つまり,leave nothing to chanceで「万全の備えをする」というような意味だと理解できます。それを言い換えたのが冒頭のleaving no stone unturnedです。辞書にはleave no stone unturnedで「八方手をつくす」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。また,「しらみつぶしに」や「草の根を分けても」といった日本語にも当てはまると思います。前回のEngland戦に続き,今日のCote d’Ivoire戦はどのような結果になるのでしょうか。(院生 小山本)