常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

The Teheran Tango

昨日のTHE DAILY YOMIURI(2010年5月29日付け)のTIMEから,17日に,保有する濃縮ウランを巡って,イラン政府とトルコ,ブラジルとの間でかわされた合意について,その記事の見出しを採り上げます。
The Teheran Tango
tangoは「⦅通例the 〜⦆タンゴ(南米の舞踏の一種)」(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)とあり,合意の相手国ブラジルを意識していることがわかります。また,熟語It takes two to tango.には「タンゴを踊るには2人必要だ;責任は両者にある」(『プログレッシブ英和中辞典』同上)という意味があり,イランの封じ込め(contamination policy)を狙っていた国連および周辺諸国からすれば(実際,封じ込めは成功しましたが),イランだけでなく合意を結んだトルコ,ブラジルにも責任はあるということ意味も込められているのではないでしょうか。
ちなみにtangoはアルゼンチンあるいはウルグアイが発祥とされており,tangoのなかでもArgentine Tango, Uruguayan Tangoなどが有名のようです(「ウィキペディアhttp://en.wikipedia.org/wiki/Tango_)。
(院生 小山本)